ハスカップミードに続き、原料となる蜂蜜にラズベリー果実を加えて発酵させた蜂蜜酒(以下、「ラズベリーミード」)が昨年12月に完成しました。道の駅けんぶちで販売を始めました。通販での販売は準備中です。今後の販売店舗については、町内外の数店にて行うよう調整中です。そして、近々北海道大学構内の北大ショップにも並ぶ予定です。価格は1瓶375ml, 3,850円(税込)です。

原料として使用したラズベリーは、北海道大学農学部星野教授が作った改良種である「北大ラズベリー」です。ラズベリーは日本各地で野生種として数種類が自生しています。ラズベリーは菓子材料・飲料材料として引き合いが強いのですが、日本国内使用の99%が海外からの輸入品です。ラズベリーが高温多湿の気候に弱いこと、土着性が強く作付けを増やすのが容易ではないことが主な理由です。星野研究室では、北米産と北海道産のラズベリーを何度も交配し、「北大ラズベリー」を作りました。現在、北海道内で約10軒の農家が作付けをしています。エンジョイ道北でも、2025年に代表古屋の畑で栽培を始めました。定着し、少しですが収穫もできました。今回のミードのラズベリーは他所の農家さんから譲ってもらったものを使用しました。

北大ラズベリーの特徴は、強い香りと甘み、鮮やかな色です。粒は比較的小さいです。ミードの試作段階では、原料として混ぜる量を調整し、ミードそのそのものの風味がバランスよく残る配合を探りました。また、ラズベリーには硬い種が入っています。北米で作られるラズベリージャムでは種をそのまま残すものが多いです。米国人は歯が良い人が多く、種を噛みつぶして味わいを楽しむ人が多いです。古屋が米国に住んでいた時、ラズベリージャムを食べました。種をうまく噛み砕けず、歯の隙間に入り、食べるのに一苦労でした。北大ラズベリーの種は北米産に比べると小さく、少し柔らかいです。ミードの試作品では、原料として混ぜるラズベリーを粗く砕いているので、それをそのままミードに残しました。ラズベリーミードとしての個性が出て良いのですが、小さいながらも残っている種の舌触りが悪いと感じる人もいるので、完成品では種は取り除きました。

エンジョイ道北のラズベリーミードは、ラズベリーを使用したミードとしては国内2番目ですが、蜂蜜、ラズベリーとも道内産を使ったものはこれが初めてです。(風味調整のために一部ミャンマー産の蜂蜜を使っています。)飲み方はストレートで、もしくは少し炭酸水を加えてもおいしいです。

北大ラズベリーは、他のラズベリーに比べると育て易いのですが、それでも、気候、土壌により収穫が安定しない面があります。おそらく、道北地方の涼しい気候は北大ラズベリーに合うでしょう。今後、剣淵町での作付けを増やし、この地の名物として、多くの方にラズベリーミードを届けることができるよう、取り組んで参ります。