
我が家に小さな林があり、その中に白樺が生えています。
北海道の白樺は、雪解けが進み、土中に水が大量に溜まり、最低気温が0℃前後となる3月から連休前のこの時期に、自身の成長のため大量の水を吸い上げ、幹の中に蓄えます。
そこで、幹に直径1㎝程度の小さな穴を開けると、吸い上げつつある水が樹液として染み出てきます。
土中の水が豊富で、かつ大きな白樺であれば1ℓ/1時間もの樹液が採れます。
樹液にはほとんど汚れ、濁りはなく、透明です。この中には幾つかのミネラルに加え、天然のキシリトールが含まれています。飲むと甘いです。
現在、菓子等の材料となっているキシリトールは、もともと北欧で樹液を採る風習があり、発見されたものです。製品原料としては化学的に合成されたものが使われています。
北海道では、先住民であるアイヌが春のこの時期に飲んでいたと言われています。
ちなみに、他の季節に樹液を採ろうとすると、量が少ない、濁る等の状態となり、そのままでは飲料には適さないようです。
北海道内では、美深町、旭川市、大樹町なので大規模に採取されています。
加工品としては、全道から美深町の施設に集められて、瓶詰され、いつでも飲めるものとなり、各所で販売されています。
私は自分の観光ガイドの研修で樹液のことを知りました。
剣淵町では、町内にあるアルパカ牧場で採取し、来訪者にお茶などにして提供しています。
私も、まずは試しと思い、ホームセンターでありきたりの道具を取り揃え、白樺の幹に穴を開け、管を刺してみました。
出るわ出るわ、驚くほどです。
何本か、木を替えてやってみました。
太くて背が高い木は大量に出してくれます。
樹液はそのまま飲むことができます。
ほんのりと甘いです。
これを沸かし、日本茶、コーヒー、紅茶、ハーブティーにして飲んでみました。
加熱すると甘みが強くなるように感じます。
お茶系は甘みが飲料に合います。
紅茶、ハーブティーは特に相性が良いと感じます。
コーヒーは甘みと苦みがぶつかり合い、好みとしては分かれるところです。
お酒でも試してみました。
マイルドなウィスキーの水割りはとても合います。
焼酎は、この酒のツンとくる感じと甘みが必ずしも合わないと感じます。
また、水割り作りのために樹液を凍らせてみたところ、甘い氷となりました。
とても不思議な味です。
今年は採取していくつかの飲み方を試すまでで精いっぱいでした。
来年は、樹液採取ツアー(美深町でやっています)、樹液による菓子作り等に挑戦し、発信して参ります。