キヌア

ここ剣淵町では、複数の農家が7年の歳月をかけてキヌアの栽培方法を確立し、食品化に成功しました。
町内で栽培、加工し、そのまま食材として利用できる形で販売しています。
道の駅(剣淵町、士別市)、道内イオン系スーパー(道北地方の一部店舗)等で購入できます。
また、各種通販サイトでも入手することができます。

キヌアは南米を原産とするヒユ科アカザ亜科アカザ属の植物です。
ほうれん草やビート(砂糖大根)と同じヒユ科の植物です。農学的には雑穀に分類されます。
現地では、数千年の昔から食べられていたようです。
これが徐々に世界各地に広がり、中近東、アフリカでも食べられています。
私の会社の同僚のエジプト人も、エジプトにいるとき、食材の1つとして使っていたと言っています。

雑穀なので、人体のエネルギー源となるデンプン質が主成分ですが、それ以外にも多くの種類のたんぱく質(各種アミノ酸)、ミネラルがバランス良く含まれており、「スーパーフード」と呼ばれています。
また、これによるアレルギー例も多くはないと聞いています。
キヌアの食べ方としては、そのまま茹でて食べることができますが、味はあまり特徴がなく、粒も小さいので、それだけでは食べ応えがありません。
そこで、米、豆等、他の食物を炊く、茹でる際に加えるとベースの食材に新たな食感が加わり、おいしく食べることができます。
他の雑穀(ひえ、あわ等)に比べ、硬すぎず、味もマイルドなので、サラダ等、他の料理に加えてもおいしく摂れます。
また、新たに商品ラインに加わった焙煎キヌアは既に加熱処理がされているので、他の料理のトッピングとしてそのまま食べることができます。
サクサクしており、とても心地良い食感です。

キヌアは海外では広く食べられています。
日本国内でも一定の需要があり、大都市の高級スーパーでは海外産のキヌアを販売しています。
国内産は、生産量の関係から、全国のスーパーにおかれるほどの広がりは見せてはいません。

日本国内では、剣淵町が最大の産地ですが、他にも北海道音更町、山梨県上野原市、静岡県裾野市などで栽培されています。
ぜひ一度食べてみてください。
新たな世界が広がります。